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sys02_a.jpg炭化コルクは、ポルトガル・スペイン・南フランス・イタリア及び北アフリカの地中海沿岸に群生しているコルク樫の樹皮からつくられます。
ポルトガルでコルク樫は、公有・私有地の樹木を問わず、伐採に関しては政府の許可を必要とし、樹皮の収穫も期間を厳格に規定されている政府管理による完全保護樹木です。その規定とは、植えてから25年間は皮を採取することが禁じられ、25年経過して初めて収穫が出来ます。そのときに採取されるバージンコルクは、ゴツゴツした粗いコルクで、その樹皮からは、ワインの栓などの製品をつくることはで出来ませんが、コルクその物の性質はしっかりと生きていて、主にこのバージンコルクを使用して炭化コルクが製造されています。
樹皮を収穫してもコルクは樹皮の再生を繰り返します。(天然循環型自然素材)
羊の毛を採集してウールを造るように、コルクの樹皮もはがされても再生して再び資源になります。一般的な植物は樹皮をはがすと導管が切断され、水分や養分が運べなくなって枯れて死んでしまいますが、コルク樫は樹皮(コルク部分)の内側が導管を保護する保護膜となって導管を守ります。したがって他の植物とは異なり、樹皮がはがれても死ぬこともなく保護膜が樹皮となって再生し、再びコルクが生産されます。

1.断熱性

1m3あたり4000万個の空気を内包した微細な細胞から構成されているコルクは、優れた断熱性能を持ち、宇宙飛行士の安全確保から、スペースシャトルの断熱材としても使用されています。

2.弾力性

コルクは衝撃吸収性能と圧縮回復性能に優れ、子供や高齢者の安全確保に貢献します。長期間圧縮しても復元率は90%以上と極めて高いという特徴があります。

3.吸音性

コルクには優れた防音性と吸音性があります。また、衝撃吸収性により、音の振動を遮ります。(1000〜2000ヘルツの音を吸音)

4.耐水性

コルクは、弾力性から水を吸うのではないかと思われがちですが、コルクには優れた撥水性があり、水に強く、腐らず、化学変化を起こしにくいという特徴があります。

5.耐薬品性

コルクは、有機液体(鉱物油・動植物油)によって変質することがなく、更に地球上に存在する気体によっても変質しません。化学物質による耐性も強く、いつまでも性質が変わりません。

6.耐害虫性

コルクは、害虫が生息する為の栄養分が極めて少なく、また主成分であるスベリン・リグニン・タンニン・ロウ・灰分により害虫の生育を阻みます。

7.軽量性

一般的な木材は二酸化炭素を内包していますが、コルクは大気とほぼ同じような気体で満たされています。また微細な細胞で出来ている為に軽量であることも優れた特徴です。

8.難燃性

コルクは炭化が極端に遅く燃えにくい難燃性の物質です。また火災時においても有害なガスを一切発生させません。これがスペースシャトルの飛行士の命を守る理由です。